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照井康文

世界の写真家達
Aaron Siskind (1903〜1991)
アーロン・シスキンド
 アーロン・シスキンドは1903年12月4日ニューヨークに生まれる。シスキンドは1929年に結婚した際カメラを贈られ1931年頃より本格的に写真を撮り始める。シスキンドは1926年から1947年にかけてニューヨークの小学校で英語の教師をしていたが、1932年から1935年にかけてアメリカ・ニューヨークのドキュメンタリー・フォトの写真家グループ「Photo League」(フォト・リーグ、メンバーは他にユージン・スミス等)に所属し、ドキュメンタリー的な写真を撮影し、被写体に重みを置いていた。
 1944年の夏、マサチューセッツ州グロスターの海岸で原始的な石や岩を撮影していたシスキンドはそれまでのスタイルを一変させてしまう変化を経験する。以前のスタイルから180度転換したシスキンドは「私は自然には興味がなく、私の関心は私自身の自然に向けられている」と主張を始めるのである。
 シスキンドは写真教育者として大きな貢献を残した人物であり1947年から1949年、トレント短期大学で写真を教え、1951年の夏、ブラック・マウンテン・カレッジでハリー・キャラハンと出会い、その後キャラハンの勧めによってイリノイ工科大学(ラツロ・モホリ=ナギ主宰のニューバウハウスのシカゴ・デザイン研究所)で教え、1971年から1976年にかけてはロード・アイランド・スクール・オブ・デザイン学校で写真を教えている。シスキンドは1991年2月8日に死去。
※参考文献・ライフ写真講座

 

 左・「“空中浮場の楽しみと恐怖”より」1954 右・「ローマ」1963
※写真は2点ともライフ写真講座「68人の写真家」
タイムライフブックス編集部・編集 タイムライフブックス・発行より