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照井康文

世界の写真家達
Harry Callahan (1912〜1999)
ハリー・キャラハン
 左写真・「ニューヨーク」1969
 ハリー・キャラハンは1912年10月22日ミシガン州デトロイトに生まれる。ミシガン州立大学工学部を卒業後クライスラー社の経理部で働き、1936年Eleanor(エレノア)と結婚。キャラハンは1938年頃写真を始め、写真クラブ、デトロイト・フォト・ギルドの会員となり1941年にクラブでアンセル・アダムスの講演を受け、その後大型カメラで本格的に撮影をするようになる。キャラハンは1944年ジェネラル・モーターズの写真担当技術者となった後、1946年ラツロ・モホリ=ナギの主宰するシカゴ・デザイン研究所の教授、1964年にはロード・アイランド・スクール・オブ・デザイン学校の教授となり、写真教育者として多くの有能な人材を育て上げた。1976年ニューヨーク近代美術館でキャラハンの写真展が開催され、1977年キャラハンは写真家としては初めてベニス・ビエンナーレのアメリカ代表に選ばれる。
 キャラハンは1947年から1960年頃にかけて妻エレノアをモデルとした写真を集中的に撮影しており、1950年娘Barbara(バーバラ)が生まれると、その後バーバラも時折モデルとして加わっていく。キャラハンの写真は被写体に対しての興味ではなく写真自体に対しての興味であった。彼の時代においての写真とは社会や政治上の問題等に関わりを持っているべきであったのだから、キャラハンの写真は時代の流れに対して相いれないものであった。1999年3月15日アトランタにて死去。

 

 左・「草むら」1958 右・「エレノア」1947
※上・左下写真はライフ写真講座「ライフ写真年鑑1977」右下写真はライフ写真講座「写真の主題」
タイムライフブックス編集部・編集 タイムライフブックス・発行より