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照井康文

世界の写真家達
Andre Kertesz(1894〜1985)
アンドレ・ケルテス
 アンドレ・ケルテスは1894年7月2日ハンガリーのブタペストに生まれる。ケルテスはブタペスト証券取引所で帳簿係をしていた1912年、18歳の時に自前で小型カメラを購入し写真を撮り始める。ケルテスは第一次大戦でオーストリア・ハンガリー陸軍に召集されるが、その中で写真による戦争日記をつづっていた。ケルテスは1925年にパリへ渡り、本格的に写真の仕事を始めながら多くの前衛美術家達と交流を持つようになる。1937年にアメリカ・ニューヨークへ渡るが、当初、ケルテスの写真はアメリカでは評価を得ることが出来なかったようである。1976年11月、ケルテスはポール・ストランドにつぎ、写真家としては二人目となるフランスの文化芸術勲章(コマンドゥール・ド・ロルドル・デ・ザール・エ・デ・レットゥル)を受ける。1985年9月28日、ケルテスはニューヨークで91年の生涯を終える。
 ケルテスは小型カメラを用い、時間を凍結する写真の可能性に挑んだ先駆者であり、ブラッサイやアンリ・カルティエ=ブレッソン等の写真家に影響を与えた。ケルテスの写真は実に多彩であり様々なジャンルに及び、実験的な作品も作っている。ケルテスは20世紀の偉大な写真家の一人とされている。
※参考文献・ライフ写真講座

 

 左・「風刺ダンサー」1926 右・「メランコリー・チューリップ」1939
※写真は2点ともライフ写真講座「写真芸術」
タイムライフブックス編集部・編集
タイムライフブックス・発行より