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照井康文

世界の写真家達
Timothy H O’sullivan (1840〜1882)
ティモシー・H・オサリバン
 アイルランド生まれでアメリカ人のティモシー・オサリバンは南北戦争の時代を生きました。マシュー・B・ブラディの門下としてその戦争の記録に携わり、戦場カメラマンとしては最も若く、その才能を発揮しました。オサリバンは冷静な目を持ち、非人間的なものを撮影することが多く、常にデザイン的なものを求めていたようです。
 南北戦争終結から10年後、オサリバンはカメラマンとして初めて未開の地、アメリカ西部に入りました。アメリカ政府調査団に同行するかたちでの撮影旅行は5回ほどにわたり、壮絶で過酷、時には死ぬ思いをしての撮影旅行となりました。オサリバンは西部から多くの優れた写真作品を持ち帰りましたが、その価値は当時の一般大衆から認められるこよなく1882年、42歳の若さで肺をわずらわし死去。ニューヨーク・ステッテン島の無名墓地に葬られる。

 「銃と松葉杖とジョン・L・バーンズ」1863年
※写真はライフ写真講座「68人の写真家」
タイムライフブックス編集部・編集
タイムライフブックス・発行より
※参考文献・ライフ写真講座