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照井康文

世界の写真家達
Louis Jacque Mande Daguerre (1799〜1851)
ルイ・ジャック・マンデ・ダゲール
 1799年フランス生まれ。本職は画家で、1822年に発明された「ジオラマ」の興行主であった。1826年ニエプス(Nicephore Niepce 1765〜1833)が「ヘリオグラフィー」を発明。ニエプスの死後、彼の研究を受け継ぎ、1839年写真の母体となった銀板写真「ダゲレオタイプ」を完成させる。この発明は1839年1月7日フランス科学院で紹介され、同年8月19日、その写真術はパリで公開されることとなり市民の圧倒的な支持を得ました。
 19世紀の一般大衆は自然の正確な再生こそ最高の芸術と考えていたので、この手法を多くの画家たちが取り入れていく事となった。一方、これに警告を発する画家たちがいた事も事実であった。
 ダゲレオタイプは感光性をもたせた銀メッキ銅版に数十分の露光を与え、水銀蒸気で現像するものであった。この技術による解像度は素晴らしく、現在の技術を持ってきてもそれに迫るのが難しいほどである。

 「スタジオの静物」1837年
※写真は「ライフ写真の技術」タイムライフブックス編集部・編集
1997年・株式会社パシフィカ・発行より