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川田 喜久治 Kikuji Kawada / Japan

 世界的に有名な写真家・川田喜久治は1933年1月1日、茨城県土浦市に生まれる。

 土浦第一高等学校に入学後、立教高等学校へ編入。高校卒業時に写真専門誌「カメラ」の月例に応募し、審査員・土門拳、木村伊兵衛の目にとまり特選を得る。

 立教大学経済学部に入学、写真部に在籍し1955年に卒業、新潮社に入社。「週刊新潮」の創刊時よりグラビア撮影などを担当する。1957年、第1回「10人の眼」展(小西六フォトギャラリー)へ出品、日本写真家協会会員となる。1959年に新潮社を退職しフリーのカメラマンとなり、初個展「海」(富士フォトサロン)を開催。同年、佐藤明、丹野章、奈良原一高、東松照明、細江英公らと共に「VIVO」を結成(〜1961)する。

 1961年に個展「地図」(富士フォトサロン)を開催。1965年に最高傑作となる写真集「地図」(美術出版社・限定800部)が出版され、2005年には復刻版・写真集「地図」(月曜社・限定1000部)が出版される。

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 1966年より実に多くの海外取材をこなしている。1971年、写真集「聖なる世界」(写真評論社・限定1000部)が出版され、1972年より「Los Caprichos」シリーズを発表。1979年からは「ラスト・コスモロジー」シリーズを撮影し、1995年に写真集「The Last Cosmology」(三菱地所・491)が出版され、翌1996年「ラスト・コスモロジー」で第46回日本写真家協会・年度賞、第12回東川賞・国内作家賞を受賞する。

 1991年より「カー・マニアック CAR MANIAC」シリーズを、1999年より「ユリイカ Eureka」シリーズを撮影。1998年に写真集「世界劇場 The Globe Theater」(kkk/PGI私家版 限定550部)を出版。

 2003年には東京都写真美術館において川田喜久治写真展「世界劇場」が約2ヵ月間開催され、翌2004年、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞している。2006年パリのギャラリー・カメラオブスクーラにて川田喜久治展が開催される。

 2018年よりinstagram上で作品を発表し続ける。
 2022年、ボストン美術館(Museum of Fine Arts,Boston)に「地図」全作品が収蔵される。

 2011年、日本写真協会賞・作家賞を受賞。

 他、個展・企画展など多数。日本写真家協会・名誉会員。

 パブリックコレクション
 東京国立近代美術館、東京都写真美術館、北海道立釧路芸術館、川崎市市民ミュージアム、清里フォトアートミュージアム、山口県立美術館、多摩美術大学美術館、東京工芸大学、日本大学
 ニューヨーク近代美術館、パリ国立近代美術館・ポンピドゥー・センター、ボストン美術館